CARE LANDで実現したいこと

こんにちは、園長の日常記事です。
今日はCARE LANDを運営する中で私が思っていることをつらつらと書いてみます。

医療・福祉に近いところにいますと「病気を克服する」「病気と生きる」という言葉を耳にします。
これはどういう状態になれば達成されたと言えるのでしょうか?

私は自分の体験を共感に活かせた時ではないかと思っています。

先日取材をしてくださったSoarさんの記事の中にある、望だって、分かち合えば希望に変わる。熊谷晋一郎さんが語る「わたしとあなた」の回復の物語 というコラムが私の想いを見事に言葉にしてくれていました。一部をご紹介します。

「わたし」が生きる歴史というのは、1回きりなんですよね。自分の身には1度しか起きていない出来事だから、自分1人だけではカテゴリーを発見できないんです。そんな時に必要なのが、他者ー「あなた」の存在なんです。

似たような経験をした当事者同士で経験を分かち合えば、自分や相手にとっても1回きりの経験でも、2回になります。“ある”と“ある”で、“あるある話”になるって感じですね。まったく同じ出来事ではないけれども、「あなたもそうか」、と共通のカテゴリーを抽出できることがある。それを自分の経験に当てはめることが、1回性の出来事に意味をつけて、物語にしていくことなんです。

“ある”と“ある”で、“あるある話”…CARE LANDはこれを最大限広い範囲で実現したいのです。
私たちは一人一人違う人間で、全く同じ体験や感じ方をすることはありません。
でも、そこに流れる感情、例えば「辛い」「悲しい」「孤独」は誰しもが感じる瞬間があるのではないでしょうか。

先日、オンラインお茶会の中でスタッフが
「病気を体験している人には、自分と全く違う疾患であっても理解してもらいやすい。我が家は精神・金澤は身体疾患だが、具体的な話がしやすかったり、気遣いを感じることができる」と言っていました。

病気や環境が違っても、そこに流れる感情に心から寄り添えた時、そしてその寄り添いに自分の闘病体験が活かされた時、私たちは「病気と生きる」という状態にあるのではないでしょうか。

最初は自分だけのものだった「感情」が、同じ境遇の人の理解に役立ち、さらに病気・障がいの範囲を広げ、いつの日かそんなカテゴリーさえも飛び越えて自分と関わる全ての人への理解に役立つ。
それが私がCARE LANDで実現したいことです。

CARE LANDは色んな社会課題にも取り組んでいきたいと思っています。
そこでも、目に見える困りごとや課題だけに目を向けるのではなく、そこにいる人の感情に共感し「その感情が少しでもプラスになるためにできることをやりましょう」というスタンスで取り組みたいのです。

我が家は病名不明でずっとカテゴライズされない苦しみを味わってきました。何でもいいから名前がついて、どこかのグループに所属できたら、この宙ぶらりんな気持ちが楽になるのではないか。そんな風に思うこともあります。

でも、そんな環境だからこそ気づいたことや身についた力もたくさんある。そしてその力がCARE LANDの「様々な人を巻き込む」という特徴に結びついていると思います。

利用者の方にはまだまだ不便をおかけしていますし、クローズドな機能も今年中に必ず実現します。
一方で現在のCARE LANDの「幅広く雑多な雰囲気」は私らしい形なのかなと思いながら毎日眺めています。

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